STC スバルテクノ株式会社
社員インタビュー 第2車両研究実験室

社員インタビュー

世界トップレベルの衝突安全性能開発の最前線で

K.F

第2車両研究実験室 
第4グループ 側面衝突安全開発チーム
2013年入社

0.1秒の出来事をコントロールする

第2車両研究実験室では、主としてクルマの衝突安全性能を開発しています。具体的には、試作車に乗員の傷害値を計測できる人体模型(“人体ダミー”)やハイスピードカメラを搭載して衝突試験を実施し、試験後には車両を見て、触って、を繰り返しながら現象分析や調査を行います。衝突は0.1秒にも満たない一瞬で起きる現象です。その過程で人体がどう動き、ボディがどのように変形し、エアバッグがどんなタイミングで展開するのかを正確に見極め、乗員への傷害を減らすようにすべてをコントロールしていきます。現在はCAEが発展し、衝突時のボディ変形プロセスを高い精度で解析できるようになり、以前よりも衝突試験を行う頻度は減りました。それでも実際にクルマをぶつけてみると、解析とは異なる予測できないような現象が起きることがあり、そのようなときにはSTCがこれまでに蓄積してきた衝突に関する知見を活かしながら原因を究明していきます。

Job satisfaction

自分のアイデアで、
世界トップレベルの性能を造り出す

自動車の衝突安全性は世界中で試験評価が行われ、情報公開されています。その中でもSUBARUは毎年世界トップレベルの評価を得ています。自分がその開発の一翼を担っていることに責任とやりがいを感じています。また、車両の衝突試験はSTCが創業時から請け負って技術研鑽を積み重ねてきた仕事です。私が入社した2013年当時の第2車両研究実験室は40名程の規模でしたが、現在は“前面衝突”、“側面衝突”、“後面衝突”、”歩行者衝突”などの衝突形態別に5グループで100名以上の規模に拡大しました。SUBARUからのSTCに対する期待も大きく、先行開発から量産開発まで、クルマの開発のすべてのステージに携わっているグループもあります。私も開発に携わり、提案した構造が採用されてこれまでに7件のパテントを取得しました。世界トップレベルの性能開発に自分のアイデアを生かすことができる喜びは、この仕事でなければ味わうことができないものだと思います。

会議風景

Challenge

クルマがどんな形になっても
「SUBARUは安全」と言ってもらえるように

2023年春、入社以来所属してきた“後面衝突”グループから“側面衝突”グループに異動し、これまでの経験を活かしながら仕事の領域を拡大する取り組みを行っています。側面衝突性能においても、企画から量産まで、すべての開発ステージにSTCが関わることができるようにしたいです。また、SUBARUでは、2030年までに死亡交通事故ゼロを実現するため日々技術開発に取り組んでいます。この目標を実現するために、“衝突安全”以外にも“ゼロ次安全”“予防安全”“走行安全”、“つながる安全”といった様々な側面からSUBARU車をとりまく人の命を守るための性能開発を行っています。私たちも、今後は衝突安全性能以外にも幅広い領域の性能についての知見を広めていかなければならないと思います。そして、将来クルマがどんな形になっても、「SUBARUは安全だね」と言っていただけるようなクルマを造っていきたいです。

開発風景
未来の仲間へのメッセージ

未来の仲間へのメッセージ

知的好奇心が刺激される愉しさを共有し、明日のクルマを造ろう

学生時代理論物理学を専攻していた私は、クルマづくりに対して特に思い入れがあったわけではありませんでした。就職活動時には漠然と“技術開発”の仕事がしたいなと思っていました。しかし、STCに入社して衝突という物理現象をテーマに、パソコンや図面ではなく、実際のクルマを前に身体を動かしてみると、コンピュータでは判らないことがあることを実感しました。事象の原因を推理し、皆で力を合わせて突き止めていく過程は、判らないことを解明していくという知的好奇心が刺激される愉しさがありました。自動車業界は100年に1度と言われる変革期を迎えており、さまざまな企業がクルマづくりに参画しています。その中で新しい技術開発にトライしていくためには、従来の自動車の在り方にとらわれずに豊かな発想・アイデアを積極的に提案できる柔軟性が武器になります。今、自動車に詳しくなくても、探求心があり、モノづくりに興味がある方なら、愉しく仕事をして輝くことができる職場です。

休日の過ごし方

愛車のレガシィで4歳になる娘と一緒にドライブに出かけてリフレッシュしています。伊香保、草津、老神、四万など、日帰りで往復できる温泉地や、栃木県の那須、埼玉の長瀞や秩父、買い物をするときには大宮にも出かけています。走りを愉しみたいときには、下道を使って日光まで行ってワインディング路を走ってきます。

家族との写真

1日のスケジュール時計

一日のスケジュ時計

8:25 出社会社 娘を保育園に預けた後に出社。
8:30~ チームミーティング・開発打合せ 今日やる業務内容をチーム内で確認。
SUBARUの関連部署や部品メーカーと性能改善に向けて議論。
10:30~ 衝突試験ノートとペン プロトタイプ車両の衝突試験の実施。
12:10~ 昼休憩食事 妻が作ってくれたお弁当が毎日の楽しみ
13:00~ 試験結果分析ノートとペン 衝突試験の現象分析(データ解析や動画観察)、まとめ資料の作成。
15:00~ 資料作成ラップトップPC SUBARUの関連部署向けに報告資料や提案資料の作成。
17:00 退社家 たまに他のメンバーと食事して帰宅